改めて。『SNAIL RAMP「ほぼ活動休止ライブ その1」』at 下北沢SHELTER 感想

SNAIL RAMPが結成20周年の今年、ほぼ活動休止になるとのこと。正直、既にほぼ活動休止状態じゃないかと思わないこともないがw、それはともかく、そういった体で改めて行われた下北沢SHELTERでのイベントがこの「ほぼ活動休止ライブ」。その1・その2とあって、その1は言わば昼の部、13時から。早いw

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自分がSNAIL RAMPと出会ったのは高校の頃、『A PIZZA ALREADY』だ。今、改めて聴くと音とかあまり良くないけど、それよりもまだ若い彼らの初期衝動をビンビンと感じて、今よりもピュアにこういう音楽に夢中になってた頃の自分を思い出してしまう。『A PIZZA ALREADY』や『JET WALK』、『CHOCOSHAKE』は、『MIND YOUR STEP!』や『B・M・W』の後も、今も変わらずにSNAIL RAMPのライブにおけるキラーチューンだ。
珍しく彼らのライブも当時に見ている。高知には今はX-pt.があるけど、当時はちょうどいいキャパの箱がなくて、こういったバンドが来ることはなかなかなかったのだけど、SNAIL RAMPは来てくれた。たしか、小島とのスプリットのツアーで会場はキャラバンサライだったと思う。キャラバンサライが今の所に移転した後だったと思うので、98年ぐらいかなぁ……。
あ、勘違いされないように一応言っとくけど、キャラバンサライも間違いなくいいライブハウスです。ただ、キャパが横浜のF.A.Dよりもまだ大きい感じで、インディーズミュージシャンとかメジャーでも若手とかは地方で使うには若干大き過ぎると思うんじゃないかな、というサイズなんですよね。高知にいた時はよく通ったライブハウスなので、帰ったら行きたいライブハウスなんだけど、なかなかチャンスがなくて……今年の夏こそは帰ったら行きたいなぁ。
で、当時のスネイルのライブなんだけど、竹村さんは今ほどMCで喋る感じではなかったと記憶してるのだけど、やっぱりかっこいいなぁと思ったのは覚えてる。ドラムの人(石丸さん)がソニックのタトゥーしてる! ていうのが印象に残ってたりとか。まぁだいぶ昔の話なのであまり覚えてないけど。あと、小島がかっこいいけど怖かった印象が強烈に残ってるw
そんなことを思い出しながら、その1での対バンであるONE TRACK MINDを待ってたら、SEでSNAIL RAMPの『A PIZZA ALREADY』がかかる。

というわけでスネイルのSEで入ってきたONE TRACK MIND。
この日は、ボーカル、ギター、ウッドベース、ドラム、トランペット、トロンボーン、サックスの7人編成。7人もいるとSHELTERのステージはあまりにも狭いなぁw
音は心地よいスカコアでめちゃくちゃ楽しいやつです。
そして、ライブハウスという空間で見るウッドベース……つまりコントラバスに釘付け。かっこいいなぁ。いやまぁ明らかに『響け! ユーフォニアム』のスカンキンサファイアこと、みどりちゃんの影響なんだけどもw みどりちゃんもアレを弾いてるんだと思うと興奮してくるね!
スカンキンサファイアの話は置いておいて、ワントラは凄くよかった。ワントラは来年結成20周年らしいですよ。また見たいなぁ……。

で、次は主役のSNAIL RAMPがワントラのSEで入ってくる。
いきなり『CHOCOSHAKE』でイエーイエー全開、フロアもみくちゃ! からの『A WOMAN WITH A STORY』と続いて真っ昼間からSHELTERでワチャワチャワチャワチャ。そしてもう1曲やって、ある意味安定のMC。
今日を迎えるにあたって周りのバンドマンたちにも相当言われたらしく、「今日が最後だと思ってる奴もいるかもしれないけど「ほぼ活動休止」だから、そういうわけじゃないからね」というようなことを強調してたw そしてMCがやはり長いw 「みんな気づいてるだろうけど、俺らまだ3曲しかしてないからね」と自虐に近い言い方してたけど、まぁこれもSNAIL RAMPですよと思うw
その後も竹村さんのレーベルSCHOOL BUS RECORDSの第一弾音源『FLATFISH COMES!』から『BREAK AWAY』をやったり、TORUさんのボーカル曲も何曲か見れたし、残り2曲のタイミングのMCで長く喋り過ぎて時間がきたのでオシマイと言い出したり(客とジャンケンの末、ちゃんと残りの2曲『777』『B・M・W』やりましたw)と、非常に楽しい時間でした。
フロアは勿論アンコール。アンコールは『MIND YOUR STEP!』で、やはり最高潮の盛り上がりを見せてバンドのライブは終了。

少しの時間をおいてトークライブ。
スネイルとワントラ、バンドのメンバー全員が出てきてのトークライブになりました。
2つのバンドの出会いやそれぞれの今のメンバーのこと、過去のメンバーのことが色々話されて、スカコア/スカパンクシーンが好きな自分には興味深い話ばかりだった。個別では、スネイルとワントラが共演した会津若松でやった酒蔵でのライブの話や、石丸さん在籍時に名古屋のクアトロでのライブで、外音を聴きたかった石丸さんの代わりに今のスネイルのドラムである赤羽さんが叩いた時の話などが印象深かったかなぁ。
つーか、竹村さんて基本名字呼びなんだね。すぐ気づきはしたけど、米田って最初誰のことかわからなかったw AKIOさんのことか。
なんにせよトークライブの方もとても楽しかった。

物販の方は、この日に発売したTシャツにはサンプルなどで余ってた音源をオマケとして10枚添付したり、過去の音源を格安で……というだけでなく、発掘された『FLATFISH COMES!』のソノシートなども販売して、ライブだけでなく物販も楽しめるイベントになってました。
また、この日は18時からのその2はソールドアウトだったのだけど、キャンセル分を当日券として出すとのことで、これはなんとか参加するしかないと意気込んで家を出たものの……自分が思ってた以上にワチャワチャして、完全にお疲れビールモード。元々ガチにインドアなので体力ないんです……帰ってきてシャワー浴びて飲んだビール超おいしかったです……。
して、その2の方はSNAIL RAMP史上最長セットリストだったとのこと。セトリはTwitterとかで覗いたけど、『FLATFISH COMES!』収録の『STEP BY STEP』とかやったみたいだし、見た人はめちゃくちゃ楽しかったのではないかなぁと思う。やっぱり俺も見たかったなぁ……。まぁ16時前に終わったライブで家に帰ってきてシャワってビール1杯でSHOW BY ROCKまでスヤァした奴に言う資格はないw 『SHOW BY ROCK!!』面白いっす。
ちなみに、8.22にこの日と同じく下北沢SHELTERにて追加公演が決まっとります。興味のある人は公式サイトなどをチェックしてみてください。まだ何にも決まってないらしいですがw 俺もできたら行きたい。

つーわけで、8月に追加公演があるものの、改めて、ほぼ活動休止になるSNAIL RAMP
「ほぼ」であるとはいえ、改めて活動休止と宣言されると、何か新作とかを期待するというのはさすがにし辛いし、やはりちょっと寂しい気持ちが出てしまう。
まぁ全く活動しなくなるというわけではないことは強調してたのでw、たまにあるSNAIL RAMPの活動に、逆に期待して楽しみにしたいと思います。

超エモーショナル爆発 放課後のプレアデス9話『プラネタリウムランデブー』感想

放課後のプレアデス、ななこが帰ってきて5人での時間がまた廻り始めた9話、『プラネタリウムランデブー』。
今回は彼女たちの学校の文化祭「霜月祭」準備回。

プレアデス星人である会長の乗物のエンジンの欠片回収の為になんやかんやで集まった5人、その活動を世間に晒すわけにはいかず、活動のカモフラージュ、そして活動の拠点の意味も含めて作ったコスプレ研究会。せっかくだから文化祭に参加しようということに決まる。その中で、自分が天文部であったことに気づくすばる。コスプレ研究会はコスチューム展示、天文部はプラネタリウムをすることに決定、というあたりから今回のお話が廻り始める。
文化祭に向けて順調に進むコスプレ研究会、すばる1人の天文部も手伝いを得て順調に進んでいるようである。それを聞きつけて色めき立つ4人。天文部のお手伝いさんは勿論みなとだ。
ここらへんはさすが中学生である。恋話大好きかw あれやこれやと騒ぎ立て、ななこは隠し撮りまでしてくるw さすが探査機である。
まぁそんなこんなでプラネタリウムの試運転……暗がりの中、すばるとみなとは二人きりになるわけだけども、そこでちょっとしたことからみなとが本当の宇宙に行ってみないか、という提案をする。というかYES NOハッキリしないまま連れて行っちゃって……いきなり太陽系の外までぶっ飛んじゃう。ここから2人の宇宙の旅が始まるんだけど、ここからが凄かった。
何物も光の速さを超えられないという法則の内と外の描き方が上手く、それがこの話のスケール感と切なさを絶妙に彩っていく。宇宙の壮大さ、人間の視点で見た時の宇宙の悠久にも感じる時間のスケールの違い。それがすばるとみなとの物語と交錯して、お話に叙情的な表情を持たせて胸に迫ってくる。
旅でのことは全てを忘れてしまうこと。旅の中で思い出したこと、気づいたこと。ベテルギウス超新星爆発。そして、おそらく忘れてしまったことすら忘れてしまう。
もう最近はなんとなく言うのは避けていたが、もうダメだ。これは言わざるを得ない……エモい! なんというエモさなのか。この場面を見た後、ボロボロ涙を流しながら呆然としてた。
で、旅を終えた後、ちょっと大変なことになるわけだけど、そこで最後に見せるみなとの寂しさを伴った表情もたまらないモノがあった。なんなんだこれ、エモい、エモ過ぎるぞ……。

放課後のプレアデス、そもそも見せ方が上手い作品なんだなと思う。当たり前の知識だとしても、あまり意識しないことを、物語として、アニメとして、見せつけてくれて心が揺り動かされる。
たとえば、アレが僕達の太陽だという場面が好きだ。この広い宇宙の中では我々の太陽はただの恒星の1つに過ぎないことを知識として知っていても、物語の流れの中の絵としてあんなふうに見せられると、それだけで面白く感じてしまう。
このへんは、どう描くか、どう見せるかということが如何に大事なのかということをまざまざと感じさせられてたまらない。この後、どんどんいろんな宇宙の様子を見ていくんだけど、その光景の絵がまた素晴らしくて、旅の導入としても凄くよかったと思う。

あと、ひかるちゃんの可愛さは光の速さを超えるところまできてるな。特に何をしてたわけじゃないけど、すげー可愛かった。なんだろう……もしかして、ひかるっていう名前は、光の速さを超える可愛さ、を由来して、ひかる、なのではないだろうか。最高だ、ひかるちゃん。

次は『キラキラな夜』。
終わり方からしても、次の日、文化祭のことをするんだろうと思う。ただ、プラネタリウムからの宇宙の旅ということまでしちゃってるのて、どんな話になるのか想像もつかないし、楽しみで仕方がない……んだけど、話が進むと同時に終わりが近づくんだよなぁ……当たり前だけど。1クールの作品……だよね? こないだ、2クールなんだやったーーーよっしゃーーー(ムクリ)夢か、ていうのやったんだよね……。
よし、放課後のプレアデス、もう宇宙の終わりまで続けよう、いろんな意味で。

スーパーベリーハードコアナイト 2015.6.4『salsa 1st Full Album "VERY HARDCORE" リリース記念企画「わちゃごなどぅ? レコ発スペシャル!」』at 新代田FEVER 感想

salsaのライブを見に新代田FEVERに行ってきました。

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実は新代田FEVERは初。噂には聞いてたけど、確かにいいとこだなぁ。スペースがいい感じだ。ステージも見やすい。今日は行けなかったけど、併設の飲食店のPoPoにも入ってみたいなー。ていうか駅近!

さて、今回のイベントはタイトルにもあるように、salsaのギターボーカルである鈴木健介さんの主催イベント『わちゃごなどぅ?』での、salsaの1stフルアルバム『VERY HARDCORE』リリースを記念したモノになっている。面子は、salsa、撃鉄、THEラブ人間と激熱のスリーマン。「レコ発スペシャル」にはTHEラブ人間のミニアルバム『きっとずっと彼女は友達』のレコ発の意味もあったらしく、めでたい日である。
それにしてもsalsaは、飲食の提供などに積極的で、ライブは音楽だけではなく楽しい空間を提供するべきだというような心遣いがあるような気がして、凄くいい。場の雰囲気の良さはそのへんもあるのかなぁ……などと思いながらジントニック飲んでたら、THEラブ人間出てきた……バンドには関係ないけどジントニック美味いな!

トップバッターはTHEラブ人間
ボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボード、バイオリンの6人組。心地よいラブソングを鳴らすバンドで、一度ライブを見たかったバンドだ。
で、そのライブだけどとんでもなくよかった。楽曲の心地よさはライブでも健在。特に、バイオリンとキーボードの音の気持ちよさは素晴らしかったなぁ。
あと、本人たちがとても楽しそうにライブやってるのがいいよね。そういうのは客にも伝わるというか。『これはもう青春じゃないか』、いい歌だなぁ。非常に楽しいライブでした。

2番目は撃鉄。
こちらも一度見たかったバンド。ボーカル、ギター、ベース、ドラムの踊れるパンクロックを鳴らす4人組。salsaもTHEラブ人間もそうだったけど、こないだのJAM FESにも出てたものの3組とも、俺が見に行けない初日で見れなかったんよなぁ。
ライブは圧巻のステージングでした。ボーカルの天野ジョージさんのいい身体に目を奪われっぱなしだった……というのは冗談にしてもw、熱量は凄いモノがあった。

で、トリは勿論今夜の主役、salsa。
やっぱり素晴らしいライブをするバンドだ。
1曲目はアルバムと同じく『ダイナソー』。「ダイナソーがやってくる」の咆哮と共にフロアもどんどん熱を上げていく。
ドラムセットを前に押し出して、3人がフラットに並び、客と真正面から真っ直ぐに向き合うようなステージはそれだけで見ていて熱くなる。ドラムが前の方にあるだけなのに、普通のスタイルよりも歌や演奏がダイナミックに伝わってくるような印象すらある。錯覚だとは思うんだけど、視認したモノからイメージとなって体感するモノもあるんじゃないかなぁと思わなくもない。
『アスホール』はやっぱり「アスホール!」って叫んじゃったし、『ブルー』はちょっと泣きそうになった。
そして、ラストはやはり『サイダー』。やっぱり最高だったやっぱり最高だったやっぱり最高だったああああああ!!!
あのギターリフが聴こえてきただけでゾクッとする。他の客も同じだったのか、ラストナンバーだからなのか、フロアのノリが完全にブッ壊れるw もうしっちゃかめっちゃかになって、ワチャワチャごなごなどぅどぅドゥーーーンだった。ちょっと何書いてるかわからないでしょうけど、ホントそういう感じだったんで……。
ここで本編終了だったけど、フロアは勿論アンコール。フロアのノリは壊れたまんまなので、『salsa e.p.』のミドルテンポなナンバー『サニーデイ』でもみんなぴょんぴょん跳ねてる。なんだ、アレか、心ぴょんぴょんか。心ぴょんぴょんなのか。もうわからんわw
最後は『ゾンビ』をやってダンスと咆哮の渦で、大盛り上がりで終了……と思いきやダブルアンコールktkr。最後の最後は『Super』で、バンドもフロアも1分に全てを掛けるかのような熱狂。本当にぐっちゃぐちゃで燃え尽きたように幕を閉じた。倒れるなら前のめり感凄い。
あぁ……思い出すとちょっとニヤけてしまうくらい、めちゃくちゃいいライブだった。

どうしてもsalsaのことを中心に書いてしまったけど、THEラブ人間も撃鉄も素晴らしいライブで、非常にライブ力の高いバンド3組の素晴らしいイベントだったなぁと、お腹いっぱいの夜でした。
フライヤーをもらいながら外に出ると、ひっそりとした新代田駅。新宿や渋谷や下北とはやっぱりちょっと雰囲気違うよなぁ。当たり前といえば当たり前だけどw ライブハウスの熱狂との落差が返って気持ちいい。個人的にはこういう感じの方がいいかもなぁ。まぁその日のライブや気分にもよるだろうけど。
本当にいいライブ、いいイベント、いい夜でした。

いつかポ・ワ〜ムする日 放課後のプレアデス8話『ななこ13』感想

プレアデス8話『ななこ13』が、ぽ・わ~むだという話。
ぽ・わ~むとは
「心が温かくあるさま。また、その音を表す語。ぽっわ〜むとも。
 ぽっぽ[日]warm[英]を組み合わせて心の内の感情を優しく体現するように読む。造語」
ということである。
間違いない、ぽ・わ~むだ。

放課後のプレアデスというのは……わかんない人はもうググれ。
で、今回の8話『ななこ13』は、太陽系外縁部、オールトの雲周辺にて「欠片」が見つかる、というところから始まるお話。
欠片までは0.25光年、光の速さで3ヶ月。アニメ好きな人は1クールと思ってしまうだろうがw、要は1年の四分の一、季節が移り変わるぐらいの期間である。作中では10月〜12月くらいになっている。
さて、魔法の超技術によって光に近い速度で飛べるが、時間だけはどうしようもない。会長は、1人でもそこに到達し欠片を認識すれば因果が生まれるので他の人間も呼べると言うが、学校や普段の生活がない魔法少女などいないのだ……そんな状況で自ら手を挙げたのが今回のお話の主軸となる、ななこである。
先程、光の速さで3ヶ月と言ったが、光の速さに近づけば近づくほど、時間は「歪む」と言われている。宇宙船などで宇宙を光の速さで何ヶ月も航行したら地球ではめちゃくちゃ時間が経っていた、というフィクションを見たことある人は少なくないのではないだろうか。アレである。3ヶ月を光の速さで進んだ者の体感では半日くらいになるとのこと。
というわけで、ななこは意気揚々と出発する。探査機好きが高じてそうさせるのか……単独行動が好きだから探査機が好きになったのか……すばるの作ってくれた旅のしおりなども見ながら楽しげに進む。
セドナを越え、パイオニア10号を追い抜き、時間の経過とともにさすがのななこも1人であることを改めて実感していく。箒に表示される過ぎ去っていく時間は更にそれを強調するように見える。そんな環境が、心境が過去の苦い記憶を思い出させる。最愛の弟との離別……それに伴う親の嘘……果たされない約束。
そんなことを思っているうちに目的地に到達する。そして、いざ仲間を呼ぼうという段階になって、自分の呼びかける声が仲間に届かないことに気づく……「届けることができない」のではなく「届けようとしてない」のではないかと……そうした中で見つけた、惑星。地球からは視認できず、発見されずに太陽系第9惑星であるといまだ認識されていない、ひとりぼっちの、惑星。ななこ自身とクロスオーバーされる。
そんな惑星を眺めていると欠片を見つける。ここに来る為に強化された箒であればやれるだろうと、1人で回収することを決意するも……あえなく失敗。回収失敗によって欠片の角度が変わり、惑星を照らす。その時、自らに喩え、欺瞞と失望の女神にあやかって名付けた惑星「アパテ」の、本当の姿を見る。こんな星だったのかと気づく。みんなと、この星を見たい……ななこはそう認識する。欠片によって照らされたアパテは、みんなに会いたいと思うななこ自身だ。みんなを呼ぶという約束を果たす。地球のみんなに声が届いていく。
惹起される、ななこと会長との出会い、弟の残していった絵……ぽ・わ~むする。自分のことに、周りのことに気づいていく。
その後はなんやかんやで欠片を回収するのだが、その過程でアパテが恒星化する……えっマジか。どうすんだこれ。

認識や観測によって変わる、というのは量子うんたらかんたらだったか……無駄に長いから雑になってきましたね……。
気づかなければ、認識できないモノは主観的にはないに等しい……が、だからといって存在しない、ということにもならない。後でだって、気づけばいい。気づけば、それはそこにある。量子うんたらにもなんかそんな話があったような気がするが……あんまり覚えてない!
それはともかく、ななこが過ごした半日の3ヶ月と4人(と水色のぷるんぷるん)が過ごしたななこのいない3ヶ月、ななこの誕生日だということに気づき家の机の上にあった物もそうだろう。まさにぽ・わ~むだ。
次回予告の掛け合いもぽ・わ~むだ。なんだ、このアニメ、ぽ・わ~むだらけじゃないか……。
あぁ、ひかるちゃんの腋はぽ・わ~むというより、ぽ・ほっとだな。ぽ・ほっとの「ぽ」はおちんp
gdgdと書き散らしてきたけど『ななこ13』最高でした。

ちなみに作中で「アパテ」と称されるこの星、仮説上で存在します。仮説上で存在するって変な感じですし、現在否定されてるかもしれないですけどもw
オールトの雲木星の4倍くらいの質量の惑星が存在する、という仮説があります。仮説上の名前はテュケー、由来はギリシャ神話の希望の女神なんだとか。2012年頃に判明するという話をネットで見たことはあるけど、続報は特に聞いたことないです。誰か詳しいこと知ってたら教えてくださいw
また、太陽に伴星があるというのも昔からよく言われています。会長が言っているように、恒星は伴星を持っているのが寧ろ一般的。
仮説では、ネメシスという伴星があって、定期的にオールトの雲あたりに近づいて彗星をバンバン飛ばしてくる、という迷惑な星w 地球の彗星衝突による大量絶滅はこの星によって起こされている、という話……は、たぶんユニバースか何かで見た。ググったら近年は疑問視されてるんだって。へー……さよか……。

しかし、超絶に面白いアニメだな、放課後のプレアデス
お話の面白さは勿論なんだけど、アクションシーンや宇宙の絵のダイナミックさ、今回のオールトの雲の惑星や土星の輪などの宇宙の表現、想像や夢のファンタジックな表現も素晴らしいし、アイキャッチ絵は毎回最高だ。何気ないお弁当の絵も楽しかった。すばるのお弁当、北斗七星ついてんだぜ、かわいすぎだろ。
本当に見ていてワクワクさせられる。次はどこに、どんなふうに行くのだろう、それをどう見せてくれるのだろう。そんなふうにワクワクさせてくれる。
次回も楽しみだし、これまでの回を何回も見返してるおかげで……未視聴アニメが溜まりに溜まってます……やばい……。
俺の都合は置いておいて、最高に楽しいアニメです、放課後のプレアデス!

90年代と今と 2015.05.30『MOONSTEP 9th Anniversary Show PARTENON X』at 中野MOONSTEP 感想

中野MOONSTEPの9周年イベント『PARTENON X』に行ってきました

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この日は同日のイベントとして、晴海でクラフトビールとロックが楽しめるクラフトロックフェスや、バンドだけでなくゆるめるモ! や篠崎愛のステージまで楽しめる下北沢サウンドクルージング、HOTSQUALL主催の千葉のオニオンロックフェス、eastern youthのニノさんラストツアーの渋谷O-WEST、SET IT OFF✕SWANKY DANKの新宿MARSなど、アツすぎるイベントが多すぎてどれにするか迷いに迷ったが、最終的には、中野MOONSTEPでのこのイベントに決定。
まぁ、一番迷うところであったeastern youthはチケットとっくになかったしな……。

で、今回行くことにした『PARTENON X』。面子アツ過ぎなんです。
NUMB
SOBUT
WRENCH(90's limited set)
SABANNAMAN
DUCK MISSILE
GROUNDCOVER.
何がアツいって、WRENCHの90年代セットですよ。結局、このイベントに行くことにした決め手はここでした。
というのも、このWRENCHというバンド、もう20年以上やっていて、90年代と今とでは音の雰囲気がちょっと違う。90年代はAIR JAMとか出るくらいにハードコア/ミクスチャーな雰囲気のバンドだったんだけど、今はちょっとテクノやダンスミュージックに近い部分があって。ボーカルのSHIGEさんなんかは今はシンセ操りながら歌ってるしね。まぁ今のWRENCHは今のWRENCHで無茶苦茶かっこよくはあるのだけど。
で、去年のJAM FESで今のWRENCHを見た時に「あ、今は昔の曲やらないのか」というのを知る。と同時に、たまに、ほんのごくたまに、「90年代セット」として昔の曲をやることがあることも知る。それを知ってからは、いつかは見たいいつかは見たいと思っていたのです。高校の頃、『WONDERING IN THE EMPTINESS.』はアホほど聴いたので、90年代のWRENCHへの思い入れもあって……。
あと、SABANNAMANが入ってるのも何気にポイント。こういった面子のイベントの中で見るSABANNAMAN、というのは面白そうだなぁと。

と、トップバッターはそんなSABANNAMAN。
しかし、図らずも、個人的にSABANNAMAN 2daysとなったなw
前日の『Scorebook』はフレッシュな面々とのイベント、この日の『PARTENON X』は歴戦……しかも若干コワモテな方たちとのバンドとのイベントと両極端な雰囲気ではあったけど、そんなことは全く問題なくSABANNAMANはかっこよかった。正直、歴戦のバンドにも全然負けてなかった。
後に出てきたNUMBのSENTAさんがMCで「彼ら23歳だよ? 凄いよね。俺らの23の時とかなんだったんだよw」なんて言ってたけど、本当にそう思います。いや、NUMBが昔は下手だったという意味ではなくw、SABANNAMAN凄いよねという意味で。
ライブのちょっとおバカなノリな雰囲気があまりそう感じさせないけど、ファンクとハードコアパンクの混ぜ具合とか若さに似合わぬ秀逸なセンスだと思う。若い力も感じるし、それだけじゃない力も感じる。

次に出てきたのはDUCK MISSILE。
やはり渋い。本当にかっこいい。
OPERATION IVY直系のスカパンクサウンド、しかしDUCK MISSILEでしか聴けない、癖のあるスカパンクサウンド。
明るく楽しいのもスカパンクだけど、こういう尖ったスカパンクスカパンクであると示してくれるバンド。すげーかっこいいわ。

3番目はGROUNDCOVER.
ギター、ベース、ドラム、パーカッション、トランペット、ダブワイズと声が奏でる爆裂DUBサウンド。
めちゃくちゃかっこよくて、音の圧力、高揚感、迫力にただただ圧倒された。こういった音はあまり積極的に聴いてこなかったけど、これからはちょくちょく見ていきたいなー。

4番目はSOBUT
今はスリーピースなんですね。
正直なことを言えば、当時のSOBUTのイメージを知ってると、やはりYOSHIYAさんやMOTOAKIさんがいないのはどうなんだろうという気持ちはあったんだけど、ライブを見たらそんな気持ちは吹っ飛んだ。
SOBUTの大好きな曲である『PRESSURE』を聴けたのも嬉しかった。
と、SOBUTのライブ中になんかフラフラする感覚がして、なにこわい何があったの俺の身体、とか思ってたら地震だった。ライブ中の地震は怖いな……何事もなくてよかった。

トリ前はNUMB!
いやぁ、もうさすがというかなんというか、貫禄。
「今日はライブじゃなくてパーティだから。暴れろとか言わねえから、みんなそれぞれ楽しんでよ」
みたいなこと言ってたけど、盛り上がるにつれ激烈熾烈な様相を示していくフロア。結局「怪我だけはしないようになw」と釘を刺さなければいけなくなり……やっぱりNUMBだw
俺はヘタレなハードコアパンク好きなので、NUMBのライブとか見る前はちょっと恐怖心すらあるんだけど、ライブ自体は見てると面白いんだよなぁ。
ハードコアパンクってどっかで勢いとかが必要で若者の為の音楽ではあるけど、こういった熟練のハードコアパンクも凄く魅力あるよなぁ。洋楽でもBad Religionとかめっちゃかっこいいもんなぁ。

トリはWRENCH 90's limited set!!!
『空』→『原子帰省』→『時空自在』→『ヒポテーゼ』と初めからトバすトバす。時空自在はフロアグッチャグチャになってたし、ヒポテーゼは高揚感と浮遊感が凄かった。そして、高校の時に大好きだったナンバーが聴けて最高の気分だった……。NUMBのSENTAさんもMCで「俺の青春時代」みたいなこと言ってたけど、「まさにまさに」なんて思ってた。
それにしても、暴力的なまでに音の世界に引き摺り込まれるというか、寧ろ音で意識をぶっ飛ばされてしまうというか……WRENCHのライブは物凄いなと思わされる。
前述のようにJAM FESでライブを見ていて、もしかしてWRENCHのライブのそういう強度みたいなモノを感じるのは、今のWRENCH(の曲)だからなのかなと思ってた部分も正直ある。特に先日のJAM FESのライブは素晴らしかったのもあって……のだけど、90年代セットのWRENCHを見てそんなのは完全に俺の思い込みだと思い知らた。WRENCHのライブの力というのはそれがどういう曲なのか、というのは関係ないのだなぁと。昔の曲でも全然引き摺り込まれるし、ぶっ飛ばされる。
そんなことで、今回ちゃんと90年代セットを見られたのは本当によかった。勿論「90年代のWRENCH」と「今のWRENCHの90年代セット」は違うモノではあるんだけど……要は今のWRENCHが昔の曲やってたって、今のWRENCHとの差はそんなにないよと、WRENCHはWRENCHだと、そういう結論を自分の中でちゃんと実感として感じられたのは、昔の曲をライブで見られたのと同じくらい僥倖でした。まぁでもたまには時空自在とかヒポテーゼをライブで聴きたいのも正直なとこだけどw
そして、トリだったのでアンコールもあったけど、ネタがもうない、ということでサクッと終わられましたwちょっと足りない感があるくらいがちょうどいいのかもしれませんw

と、まぁWRENCHに限らず、この日はSABANNAMANのようにまだまだこれからのバンド、DUCK MISSILEのように復活したバンド、NUMBのようにバリバリやり続けているバンド、ジャンルとはまた別の部分で「いろんなバンド」を見れたのも楽しかった。
やはり、こういった面子の中でSABANNAMANを見たのは凄くよかったなぁ。今、既にかっこいいからこそ、これからが更に楽しみなバンドでもあるなぁというのを改めて実感できたというか。勿論、SABANNAMANがどんなバンドになっていくか、どれだけ続けていくバンドになるかなんて俺にはわからないんだけども、妄想するだけなら自由だよねw
そんな風に若さを感じたり、歴戦のバンドたちのこれまでを感じたり。そういう点でもいいイベントでした。
つーわけで、数々の面白そうなイベントの中でこのイベントを選んだことを全く後悔することのない、非常に楽しいイベントでした。ただの客だけど、MOONSTEP9周年おめでとうございました、とスタッフに言って帰ろうかと思ったぐらいw

あ、そうそう中野MOONSTEPはまだ2回しか行ったことないけど、個人的にオススメのライブハウスです。
何が素晴らしいって、ライブハウスにあるまじき良心的なドリンクの値段設定が素晴らしい。そして、ライブステージが1階、バースペースは2階にあって、バースペースではゆったりと過ごせる感じなのがポイント高い。何か気になるイベントがあれば気軽に行ってみて欲しいライブハウスです。

イキのいい有望株が1000円で見られると聞いて 2015.05.29『“Scorebook” #1』 at 下北沢SHELTER 感想

という気持ちになりながら行ってきました、下北沢SHELTER。いや、まぁドリンク代入れたら1500円ですけどねw
でも、当日券でも1300円、ドリンク代含めても1800円、2000円でお釣りくるのは素晴らしい。

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というわけで会場に入ると、なんと、女子がいっぱい……しかも俺がよく行くようなライブによくいる雰囲気とはちょっと違う女子もいる……なんだこれ……!
今回のイベントの面子を思い返してみる……俺の目当てのバンドであるSABANNAMANは……ないな(この日の前に見た八王子RIPSを思い出した)。Mrs.WiENERは人気出てきたように思うけど、こんな風にきゃあきゃあ言われるようなバンドには見えないかなぁ。となると、よく知らないARTIFACT OF INSTANTかBenthamか……などと失礼なことを思いながら待ってるとトップバッターが出てくる、SABANNAMANだ。

やはりSABANNAMAN、とてもかっこいい。
ファンクとミクスチャー、イメージしやすいミクスチャーのようにヒップホップ色もなくはないが、どちらかと言えばファストなハードコアパンクの色が強く、激しさとグルーブ感と疾走感の組み合わせ方が秀逸。
この日はお客さんが多いのもあってか、なんとなく嬉しそうな気がしたw どんなステージでも全力尽くすんだろうけど、やっぱりお客さんは多いほうがテンションも上がるよなw
いいライブだったのもあって、何か買いたくてTシャツ買った。黒と白のLはなくてグレイしかなかったけど……物販にいたベースの人が握手してくれたw スラッピンなベース、めちゃくちゃかっこいいです。

次に出てきたのはBentham。
入ってきた時の女子率の高さの理由が判明。あなたたちか。
個人的に、音源がTGMXさん(FRONTIER BACKYARD/SCAFULL KING)がプロデュースとのことで、少し気になってたバンドではあったけど、もうこんな人気ある感じなのか。そういえば、よくよく見てみるとSABANNAMANの時から前の方にいた女子の何人かはBenthamグッズつけとる……なるほど。
音も含めてこの日に初めて体験したんだけど、ハイトーンボイスとポップなメロディ、ダンサブルなノリが確かに気持ちいいダンスロック。人気出そう……というか、もう人気出てきてる感じか。

3番目はMrs.WiENER。
通称ミセチン……やっぱりおちんちんの意味なんです……?
去年、ベイサイドクラッシュでチラッと見た。飯かなんか食べに行った後でチラッとしか見れなかったので、そこまで色々覚えてるわけではなかったけど明らかにライブが上手くなってたなぁ。
MCで、Benthamの後に泥団子みたいなのが出てきてビックリしたかもしれないけど……なんて言ってたけどw、いやいやと。ライブとしては全然負けてなかったのではないかなぁ。

トリはARTIFACT OF INSTANT。
このバンドは、九州で活動してる、くらいしか事前に知ってることが全然なかったバンドなんだけど、これが凄くよかった。
ギターボーカル、ギター、ベース、ドラムのシンプルな構成……なんだけど、ステージではたまにある、ギターの人が真ん中に立つやつ。これが最高だった。
ギターの技術は勿論のことながら、ステージングというかアクションというか、これが華があるといえば言い過ぎなのかもしれないが……これが派手でかっこいいんだ。他のパートの人には申し訳ないが、ライブ中、八割方はギターの人ばっかり見てたw
ロックにおいてギターは花形だけども、歌のあるロックはライブではなんだかんだボーカルが一番目立つ。まぁ歌がある以上それは仕方ないんだけども、こんなに歌わないギタリストばかりを見てたのは初めてかもしれないw
当たり前だけど、曲もよかった。曲も良くないとステージも良くはなかなか見えないもんだ。ベースの人が女の人でコーラスも入れてて、メインのボーカルとのハーモニーがよく、その歌の力も大きかった。男女混声はいいよなぁ。
ホームは宮崎なのかな。サイトでライブスケジュール見たら九州ばかりだったので、今後もいっぱい見たいけどなかなかそのチャンスは少なそうなのが残念。でも、確実にまた見たいバンドだ。今度は他のパートの人もちゃんと見たいしw

つーわけで、若手4バンドの競演、非常に面白いイベントでした。
若手を見たいだけなら、若手バンドが主催してるイベントとかに行けばすぐに見れるんだけど、こういったそれぞれのバンドのジャンルにとらわれずに見られるイベントは意外と少ない。やっぱり周辺のバンドとライブしがちなので(ただ、それが悪いというわけではない)。実際、ミセチンとBentham、AOIは初対面だったらしい。
また、あったとしても、よくわからないバンドが多いイベントにお金を出す気になるのかは難しいところでもある。()で悪いことではないと書いたけど、客としても周辺のバンドでイベントをやってくれるのはわかりやすくていいのだ。そういう部分をチケット1000円という格安で提供することで、ハードルを下げるのはいい手だ。
チケ代を安くするというのは色々厳しい面はあるだろうけど、やはり客にとってはいい面が多い。既に書いたように行くためのハードルが下がるし、気に入ったバンドの物販にも手を出しやすくなる。ライブが楽しければお酒も入れたくなる……ドリンクチケットの1杯では足りぬw
で、これだけいいライブを見せてくれる若手バンドを集めてくれているのだから、文句のつけようがない。勿論、好き嫌いはあるだろうけど、チケット1000円では損をしたという方がケチ臭いw
「#1」ということは続けていく企画なのでしょうか。だとしたら、また来たいと思わせる素晴らしいイベントでした。

激情と祈り 2015.5.24『BRAHMAN TOUR -Hands and Feet 8-』at 豊洲PIT 感想

BRAHMANのライブを見に豊洲PITに行ってきました。

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会場の豊洲PITに着いたのは19時前だったけど、夕焼けが綺麗でした。
ライブによく行くようになってから、1度は絶対に来たかったBRAHMANのライブ。しかもワンマン。ワンマンの空気感……の話はもういいかw
でも、ワンマンはやっぱりよい。

自分がBRAHMANに出会ったのは高校の時。例のごとくメロコア/ハードコアが隆盛の時代。今も絶対の唯一無二の存在感があるけど、当時から音源やMVからもそういった雰囲気は出てたなぁ。メロコア、ハードコア、エモコア、ミクスチャー……いろいな要素を取り入れつつも、どうやってもBRAHMANであることが変わらないというかね。
高校の時は自分もバンドやってたんだけど、コピーのレパートリーの1つはBRAHMANでした。定番の『SEE OFF』と『ANSWER FOR...』ねw 本当は『BEYOND THE MOUNTAIN』がめちゃくちゃやりたかったんだけど、当時から『Grope Our Way』は品薄で手に入らなかったので……。

と、そんな感慨を覚えつつ会場に入ると、まず思ったのが豊洲PITでけえ……! 初めての場所は一応サイトとか見てから行くんだけど、大体想定より小さいことが多い。が、豊洲PITは想定してた以上にでかかった。
周りを見渡すと自分と同じようにオッサンオバサンがチラホラする中、若い子も結構いる。こういった長いキャリアのバンドは小さい子供を連れた若い親子連れとかいるんだけど、この日は割と大きめの(小学生高学年〜中学生ぐらいの)子供さんを連れてる親子もいて……おお……そういうパターンもあるかと驚いたw
まぁそんなこんなでSEが始まってバンド登場。のっけからバンドもフロアもバッキバキの全開だった。
今でもおそらくライブの定番曲であろう『SEE OFF』と『BEYOND THE MOUNTAIN』はテンション上がりまくったし、『BASIS』と『ARRIVAL TIME』では……ちょっと泣いたw
BRAHMANは、音源からでもヒリヒリするような緊迫感と激情を叩きつけながら、同時に祈りを捧げるような高揚感と優しい音をも鳴らしていて……ライブではそれを何倍にも膨らませてオーディエンスにぶつけてくる。『ARRIVAL TIME』の叫びの響きにはクラクラする思いで、涙腺崩壊するところだった。
そして、この日はラストナンバーが『ARTMAN』。もう本当にかっこよすぎて感涙モノ。
殆ど止まることなく、本当に一気に最後まで駆け抜けたライブだったけど、途中で少しだけTOSHI-LOWさんのMCがあって「いい試合だった。どっちが勝ったか負けたかなんてわからないけど、いい試合はいい相手がいないと成立しない。俺らはいいバンドになれてたかな。わからないけど、いつかその答えが聞きに行きたいな」というようなことを言ってた。
いいライブだった、みんなはどうだった? という意味なのかな。
徹頭徹尾いいライブでした。

と、これまでライブに来なかったことを後悔させられたバンドがまた増えた。
しかし、音楽は昔から好きなのに、何故こないだまでライブとか別にそんなに見なくていいし……なんて思ってたんだろうな。20くらいまではちょくちょく見てたので、ライブの楽しさを知らなかったわけでもないんだけども……。
まぁでも、若い時はひねた見方とかしてたのはあるかもしれない。オッサンになると凝り固まる部分は確実にあるけど、こんな風に素直になる部分も出てくる。年食って丸くなったとも言うかw とはいえ、そもそも角張ってた部分が意味わからんので、丸くなるもクソもないという話だw
ともかく、昔から好きなバンドがあってチャンスはあるのにライブに行ってない人、もしいたら悪いこと言わないからライブに行っておいた方がいいです。バンドがなくなってから嘆いても遅い……本当に。
まぁいいや、そんなわけでBRAHMANのライブ、また絶対見たい……つーか、いつか『ANSWER FOR...』と『ROOTS OF TREE』をライブで見るまでは死ねないと思ったw