素敵なものいっぱいの中の混入物 2015.7.31『SPARK!! SOUND!! SHOW!!「Chemical X」リリースツアー東京場所』at 下北沢SHELTER 感想

ケミカルエーーーーーーックス!!!

さて、そんなわけでスサシことSPARK!! SOUND!! SHOW!! のレコ発ライブ、東京編を見に下北沢SHELTERに行って来ました。

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スサシを初めて見たのは去年のbe unconscious zizzの中野MOONSTEPでのレコ発ツアーファイナル……の件はもういいかw とにかく、そこでスサシとSABANNAMANを初めて見て、気に入って何度かライブを見ているうちに、SABANNAMANはIKKI NOT DEADからフルアルバムを出してフジロックのルーキーステージやベイサイドクラッシュのステージに立ち……スサシも色んなフェスやイベントにひっきりなしに出ながら全国デビューとなる『Chemical X』を出して……見ているだけの自分ですら驚くような変化し続け、成長していく2つのバンド。いつかまた同じ日に初めて見た2つのバンドが、共演するイベントがあるといいなぁ……なんて思ってたら、存外早くチャンスが来たというわけですw
気になるのはそんな2つを見せてくれたbe unconscious zizzの動きがあまり見えないこと。ギターの2人が抜け、後続のギタリストが入るものの早い段階で脱退した後、公式サイトなどは動きを止めていて活動休止状態に見える……。メンバーが揃わないのでは仕方ないかもしれないけど、好きなバンドなのでなんとか活動再開して欲しいです。

それはさておき、この日の面子はSABANNAMANだけは早い段階で発表されていて、とはいえツーマンはないだろうなーと思ってはいたけど、公演の3日前ぐらいになってカルナロッタ、前日くらいにderonderonderonが追加発表。
ラウド系に一応軸足を置きながらも、ハチャメチャに掻き回すスサシの音楽性そのままのような面子だw

まず出てきたのはカルナロッタ。
実は一度、ライブを見たことある。SABANNAMANを見に八王子RIPSのCheap Cheese主催のRIPSの周年イベントで。この日は非常に客が少なく、バンド側もなかなか大変だっただろうなと思った日だったけども、ライブイベントとしては面白く、その中でもこのバンドはドラムがいいなぁと思ったのは覚えてました。
この日もやはりドラムが凄くよかった。キレがよく迫力のある力強いドラミングは聴き惚れてしまうレベル。コーラスなんかも入れていて、見ていて普通に凄いなぁと思ってしまう。
2回目となった今日は、曲もいい感じに聴こえてきたのでまたライブ見たいなぁ。

2番目のderonderonderonは完全に初見。
ボーカルギター、ギター、ベース、ドラム、シンセの男2女3の混成編成のポストパンク寄りのダンスロック、といった感じ。ライブを見ていて、もしかしてと思ったらやはりTOKYO BOOTLEG CIRCUIT出てたw ダンスとロックとエンターテイメントを意識したバンドは大体出てるな、あのイベントw
この日のフロアはなかなかにアウェイ感あって大変そうだったけど、音もライブ自体もとても面白いバンドで、もう何度か見てみたいなと思ったライブでした。

そして、トリ前はバンナメンことSABANNAMAN!
『to fun to enjoy』からスタート。『good vibration』や『GNUS ON PARADE』、『Happy Youth』というキラーチューンは勿論素晴らしかったが、この日気に入ったのは『Freak Out』。ライブハウスで見る『Freak Out』は格別だなぁと思わされた。とっつきやすいフレーズとダンサブルなノリ、からのギターソロ! たまらんです。
そして、先週はベイクラというシチュエーションで最高の『DAYS』を見せてもらったけど、ライブハウスでの『DAYS』もやはりいい。親しみやすいサビと、耳に刻み込まれるレベルに印象的なギターのフレーズは何度聴いても飽きない。
SABANNAMANの方のレコ発も多分行くので、とても楽しみ。

トリはSPARK!! SOUND!! SHOW!!
『Chemical X』と同じように「どつくアイツの胸ぐら掴み中」で始まって、今更のように、あ! なんだかレコ発ぽい! などと思ってしまったw
続く『BRUSH UP』はやはりかっこいいし、ミカテラさんのボーカルがたっぷり聴けるパワパフバブルス推しソング『BUBBLES』も素晴らしい。そして、SPECIALSとRIP SLYMEマッシュアップ『Little Joint Bitch』、シェッシェッシェシェシェ……エビバーディ♪からの『dararatt』をライブで見るのはやはり最高w
本編最後は勿論『スサシのマーチ』。バンド初期に作られたという他の曲もそうだけど、このカオス感がスサシの真骨頂なんだなぁと思わされる。カオティックでゴリゴリな曲に、ミカテラさんのボーカルとキーボードが乗ると混沌さが更に増しながらも、曲のポップさも引き出される感じ。
また、おそらくミカテラさん加入後に作られたと思われる曲はそういった方向を洗練させている感じで、来場特典の新曲も非常に短いながらも、そんな感じを覗かせていて面白い。
全国デビューのミニアルバムが1枚出たばかりのバンドなんだから当たり前なんだけどw、まだまだ伸び代が沢山あることをまざまざと感じさせられて、先々も更に楽しみになる。

「お砂糖、スパイス、素敵なものをいっぱい。全部まぜると、むっちゃかわいい女の子ができる……はずだった。だけどユートニウム博士は間違って余計なモノも入れちゃった! それは、ケミカルX!!」
という前振りはパワーパフガールズだ。女の子は何でできてる? というアレが着想なのだと思うが、翻って男の子は何でできてるかというと、カエルにカタツムリに子犬のシッポで出来てるそうである。それはそれでかわいいのではないだろうか。ちょっとよくわからぬ。男の子のこと言う必要あるのかこれ……まぁなんにせよ大事なのはケミカルXだw
パワーパフガールズのポップさとカオス感の共存している部分は、スサシのそれにも感じられて、そういう意味ではいいところに目をつけたなぁと思う。スサシ自身の音楽性もそうだし、ライブもそう。余計なモノなどないよね〜♪とアレなケミカルにSAY YESと歌った人は壁の向こうに行ってしまったが……余計なモノで素晴らしいモノが出来ることもある……そうね、何が言いたかったのか全然わからなくなってきたな……どうしよう、これ。この件が余計という話か。

とにかく、非常に面白いライブイベントでした。ケミカルエーーーーックス!!