超エモーショナル爆発 放課後のプレアデス9話『プラネタリウムランデブー』感想

放課後のプレアデス、ななこが帰ってきて5人での時間がまた廻り始めた9話、『プラネタリウムランデブー』。
今回は彼女たちの学校の文化祭「霜月祭」準備回。

プレアデス星人である会長の乗物のエンジンの欠片回収の為になんやかんやで集まった5人、その活動を世間に晒すわけにはいかず、活動のカモフラージュ、そして活動の拠点の意味も含めて作ったコスプレ研究会。せっかくだから文化祭に参加しようということに決まる。その中で、自分が天文部であったことに気づくすばる。コスプレ研究会はコスチューム展示、天文部はプラネタリウムをすることに決定、というあたりから今回のお話が廻り始める。
文化祭に向けて順調に進むコスプレ研究会、すばる1人の天文部も手伝いを得て順調に進んでいるようである。それを聞きつけて色めき立つ4人。天文部のお手伝いさんは勿論みなとだ。
ここらへんはさすが中学生である。恋話大好きかw あれやこれやと騒ぎ立て、ななこは隠し撮りまでしてくるw さすが探査機である。
まぁそんなこんなでプラネタリウムの試運転……暗がりの中、すばるとみなとは二人きりになるわけだけども、そこでちょっとしたことからみなとが本当の宇宙に行ってみないか、という提案をする。というかYES NOハッキリしないまま連れて行っちゃって……いきなり太陽系の外までぶっ飛んじゃう。ここから2人の宇宙の旅が始まるんだけど、ここからが凄かった。
何物も光の速さを超えられないという法則の内と外の描き方が上手く、それがこの話のスケール感と切なさを絶妙に彩っていく。宇宙の壮大さ、人間の視点で見た時の宇宙の悠久にも感じる時間のスケールの違い。それがすばるとみなとの物語と交錯して、お話に叙情的な表情を持たせて胸に迫ってくる。
旅でのことは全てを忘れてしまうこと。旅の中で思い出したこと、気づいたこと。ベテルギウス超新星爆発。そして、おそらく忘れてしまったことすら忘れてしまう。
もう最近はなんとなく言うのは避けていたが、もうダメだ。これは言わざるを得ない……エモい! なんというエモさなのか。この場面を見た後、ボロボロ涙を流しながら呆然としてた。
で、旅を終えた後、ちょっと大変なことになるわけだけど、そこで最後に見せるみなとの寂しさを伴った表情もたまらないモノがあった。なんなんだこれ、エモい、エモ過ぎるぞ……。

放課後のプレアデス、そもそも見せ方が上手い作品なんだなと思う。当たり前の知識だとしても、あまり意識しないことを、物語として、アニメとして、見せつけてくれて心が揺り動かされる。
たとえば、アレが僕達の太陽だという場面が好きだ。この広い宇宙の中では我々の太陽はただの恒星の1つに過ぎないことを知識として知っていても、物語の流れの中の絵としてあんなふうに見せられると、それだけで面白く感じてしまう。
このへんは、どう描くか、どう見せるかということが如何に大事なのかということをまざまざと感じさせられてたまらない。この後、どんどんいろんな宇宙の様子を見ていくんだけど、その光景の絵がまた素晴らしくて、旅の導入としても凄くよかったと思う。

あと、ひかるちゃんの可愛さは光の速さを超えるところまできてるな。特に何をしてたわけじゃないけど、すげー可愛かった。なんだろう……もしかして、ひかるっていう名前は、光の速さを超える可愛さ、を由来して、ひかる、なのではないだろうか。最高だ、ひかるちゃん。

次は『キラキラな夜』。
終わり方からしても、次の日、文化祭のことをするんだろうと思う。ただ、プラネタリウムからの宇宙の旅ということまでしちゃってるのて、どんな話になるのか想像もつかないし、楽しみで仕方がない……んだけど、話が進むと同時に終わりが近づくんだよなぁ……当たり前だけど。1クールの作品……だよね? こないだ、2クールなんだやったーーーよっしゃーーー(ムクリ)夢か、ていうのやったんだよね……。
よし、放課後のプレアデス、もう宇宙の終わりまで続けよう、いろんな意味で。