いつかポ・ワ〜ムする日 放課後のプレアデス8話『ななこ13』感想

プレアデス8話『ななこ13』が、ぽ・わ~むだという話。
ぽ・わ~むとは
「心が温かくあるさま。また、その音を表す語。ぽっわ〜むとも。
 ぽっぽ[日]warm[英]を組み合わせて心の内の感情を優しく体現するように読む。造語」
ということである。
間違いない、ぽ・わ~むだ。

放課後のプレアデスというのは……わかんない人はもうググれ。
で、今回の8話『ななこ13』は、太陽系外縁部、オールトの雲周辺にて「欠片」が見つかる、というところから始まるお話。
欠片までは0.25光年、光の速さで3ヶ月。アニメ好きな人は1クールと思ってしまうだろうがw、要は1年の四分の一、季節が移り変わるぐらいの期間である。作中では10月〜12月くらいになっている。
さて、魔法の超技術によって光に近い速度で飛べるが、時間だけはどうしようもない。会長は、1人でもそこに到達し欠片を認識すれば因果が生まれるので他の人間も呼べると言うが、学校や普段の生活がない魔法少女などいないのだ……そんな状況で自ら手を挙げたのが今回のお話の主軸となる、ななこである。
先程、光の速さで3ヶ月と言ったが、光の速さに近づけば近づくほど、時間は「歪む」と言われている。宇宙船などで宇宙を光の速さで何ヶ月も航行したら地球ではめちゃくちゃ時間が経っていた、というフィクションを見たことある人は少なくないのではないだろうか。アレである。3ヶ月を光の速さで進んだ者の体感では半日くらいになるとのこと。
というわけで、ななこは意気揚々と出発する。探査機好きが高じてそうさせるのか……単独行動が好きだから探査機が好きになったのか……すばるの作ってくれた旅のしおりなども見ながら楽しげに進む。
セドナを越え、パイオニア10号を追い抜き、時間の経過とともにさすがのななこも1人であることを改めて実感していく。箒に表示される過ぎ去っていく時間は更にそれを強調するように見える。そんな環境が、心境が過去の苦い記憶を思い出させる。最愛の弟との離別……それに伴う親の嘘……果たされない約束。
そんなことを思っているうちに目的地に到達する。そして、いざ仲間を呼ぼうという段階になって、自分の呼びかける声が仲間に届かないことに気づく……「届けることができない」のではなく「届けようとしてない」のではないかと……そうした中で見つけた、惑星。地球からは視認できず、発見されずに太陽系第9惑星であるといまだ認識されていない、ひとりぼっちの、惑星。ななこ自身とクロスオーバーされる。
そんな惑星を眺めていると欠片を見つける。ここに来る為に強化された箒であればやれるだろうと、1人で回収することを決意するも……あえなく失敗。回収失敗によって欠片の角度が変わり、惑星を照らす。その時、自らに喩え、欺瞞と失望の女神にあやかって名付けた惑星「アパテ」の、本当の姿を見る。こんな星だったのかと気づく。みんなと、この星を見たい……ななこはそう認識する。欠片によって照らされたアパテは、みんなに会いたいと思うななこ自身だ。みんなを呼ぶという約束を果たす。地球のみんなに声が届いていく。
惹起される、ななこと会長との出会い、弟の残していった絵……ぽ・わ~むする。自分のことに、周りのことに気づいていく。
その後はなんやかんやで欠片を回収するのだが、その過程でアパテが恒星化する……えっマジか。どうすんだこれ。

認識や観測によって変わる、というのは量子うんたらかんたらだったか……無駄に長いから雑になってきましたね……。
気づかなければ、認識できないモノは主観的にはないに等しい……が、だからといって存在しない、ということにもならない。後でだって、気づけばいい。気づけば、それはそこにある。量子うんたらにもなんかそんな話があったような気がするが……あんまり覚えてない!
それはともかく、ななこが過ごした半日の3ヶ月と4人(と水色のぷるんぷるん)が過ごしたななこのいない3ヶ月、ななこの誕生日だということに気づき家の机の上にあった物もそうだろう。まさにぽ・わ~むだ。
次回予告の掛け合いもぽ・わ~むだ。なんだ、このアニメ、ぽ・わ~むだらけじゃないか……。
あぁ、ひかるちゃんの腋はぽ・わ~むというより、ぽ・ほっとだな。ぽ・ほっとの「ぽ」はおちんp
gdgdと書き散らしてきたけど『ななこ13』最高でした。

ちなみに作中で「アパテ」と称されるこの星、仮説上で存在します。仮説上で存在するって変な感じですし、現在否定されてるかもしれないですけどもw
オールトの雲木星の4倍くらいの質量の惑星が存在する、という仮説があります。仮説上の名前はテュケー、由来はギリシャ神話の希望の女神なんだとか。2012年頃に判明するという話をネットで見たことはあるけど、続報は特に聞いたことないです。誰か詳しいこと知ってたら教えてくださいw
また、太陽に伴星があるというのも昔からよく言われています。会長が言っているように、恒星は伴星を持っているのが寧ろ一般的。
仮説では、ネメシスという伴星があって、定期的にオールトの雲あたりに近づいて彗星をバンバン飛ばしてくる、という迷惑な星w 地球の彗星衝突による大量絶滅はこの星によって起こされている、という話……は、たぶんユニバースか何かで見た。ググったら近年は疑問視されてるんだって。へー……さよか……。

しかし、超絶に面白いアニメだな、放課後のプレアデス
お話の面白さは勿論なんだけど、アクションシーンや宇宙の絵のダイナミックさ、今回のオールトの雲の惑星や土星の輪などの宇宙の表現、想像や夢のファンタジックな表現も素晴らしいし、アイキャッチ絵は毎回最高だ。何気ないお弁当の絵も楽しかった。すばるのお弁当、北斗七星ついてんだぜ、かわいすぎだろ。
本当に見ていてワクワクさせられる。次はどこに、どんなふうに行くのだろう、それをどう見せてくれるのだろう。そんなふうにワクワクさせてくれる。
次回も楽しみだし、これまでの回を何回も見返してるおかげで……未視聴アニメが溜まりに溜まってます……やばい……。
俺の都合は置いておいて、最高に楽しいアニメです、放課後のプレアデス!