イキのいい有望株が1000円で見られると聞いて 2015.05.29『“Scorebook” #1』 at 下北沢SHELTER 感想

という気持ちになりながら行ってきました、下北沢SHELTER。いや、まぁドリンク代入れたら1500円ですけどねw
でも、当日券でも1300円、ドリンク代含めても1800円、2000円でお釣りくるのは素晴らしい。

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というわけで会場に入ると、なんと、女子がいっぱい……しかも俺がよく行くようなライブによくいる雰囲気とはちょっと違う女子もいる……なんだこれ……!
今回のイベントの面子を思い返してみる……俺の目当てのバンドであるSABANNAMANは……ないな(この日の前に見た八王子RIPSを思い出した)。Mrs.WiENERは人気出てきたように思うけど、こんな風にきゃあきゃあ言われるようなバンドには見えないかなぁ。となると、よく知らないARTIFACT OF INSTANTかBenthamか……などと失礼なことを思いながら待ってるとトップバッターが出てくる、SABANNAMANだ。

やはりSABANNAMAN、とてもかっこいい。
ファンクとミクスチャー、イメージしやすいミクスチャーのようにヒップホップ色もなくはないが、どちらかと言えばファストなハードコアパンクの色が強く、激しさとグルーブ感と疾走感の組み合わせ方が秀逸。
この日はお客さんが多いのもあってか、なんとなく嬉しそうな気がしたw どんなステージでも全力尽くすんだろうけど、やっぱりお客さんは多いほうがテンションも上がるよなw
いいライブだったのもあって、何か買いたくてTシャツ買った。黒と白のLはなくてグレイしかなかったけど……物販にいたベースの人が握手してくれたw スラッピンなベース、めちゃくちゃかっこいいです。

次に出てきたのはBentham。
入ってきた時の女子率の高さの理由が判明。あなたたちか。
個人的に、音源がTGMXさん(FRONTIER BACKYARD/SCAFULL KING)がプロデュースとのことで、少し気になってたバンドではあったけど、もうこんな人気ある感じなのか。そういえば、よくよく見てみるとSABANNAMANの時から前の方にいた女子の何人かはBenthamグッズつけとる……なるほど。
音も含めてこの日に初めて体験したんだけど、ハイトーンボイスとポップなメロディ、ダンサブルなノリが確かに気持ちいいダンスロック。人気出そう……というか、もう人気出てきてる感じか。

3番目はMrs.WiENER。
通称ミセチン……やっぱりおちんちんの意味なんです……?
去年、ベイサイドクラッシュでチラッと見た。飯かなんか食べに行った後でチラッとしか見れなかったので、そこまで色々覚えてるわけではなかったけど明らかにライブが上手くなってたなぁ。
MCで、Benthamの後に泥団子みたいなのが出てきてビックリしたかもしれないけど……なんて言ってたけどw、いやいやと。ライブとしては全然負けてなかったのではないかなぁ。

トリはARTIFACT OF INSTANT。
このバンドは、九州で活動してる、くらいしか事前に知ってることが全然なかったバンドなんだけど、これが凄くよかった。
ギターボーカル、ギター、ベース、ドラムのシンプルな構成……なんだけど、ステージではたまにある、ギターの人が真ん中に立つやつ。これが最高だった。
ギターの技術は勿論のことながら、ステージングというかアクションというか、これが華があるといえば言い過ぎなのかもしれないが……これが派手でかっこいいんだ。他のパートの人には申し訳ないが、ライブ中、八割方はギターの人ばっかり見てたw
ロックにおいてギターは花形だけども、歌のあるロックはライブではなんだかんだボーカルが一番目立つ。まぁ歌がある以上それは仕方ないんだけども、こんなに歌わないギタリストばかりを見てたのは初めてかもしれないw
当たり前だけど、曲もよかった。曲も良くないとステージも良くはなかなか見えないもんだ。ベースの人が女の人でコーラスも入れてて、メインのボーカルとのハーモニーがよく、その歌の力も大きかった。男女混声はいいよなぁ。
ホームは宮崎なのかな。サイトでライブスケジュール見たら九州ばかりだったので、今後もいっぱい見たいけどなかなかそのチャンスは少なそうなのが残念。でも、確実にまた見たいバンドだ。今度は他のパートの人もちゃんと見たいしw

つーわけで、若手4バンドの競演、非常に面白いイベントでした。
若手を見たいだけなら、若手バンドが主催してるイベントとかに行けばすぐに見れるんだけど、こういったそれぞれのバンドのジャンルにとらわれずに見られるイベントは意外と少ない。やっぱり周辺のバンドとライブしがちなので(ただ、それが悪いというわけではない)。実際、ミセチンとBentham、AOIは初対面だったらしい。
また、あったとしても、よくわからないバンドが多いイベントにお金を出す気になるのかは難しいところでもある。()で悪いことではないと書いたけど、客としても周辺のバンドでイベントをやってくれるのはわかりやすくていいのだ。そういう部分をチケット1000円という格安で提供することで、ハードルを下げるのはいい手だ。
チケ代を安くするというのは色々厳しい面はあるだろうけど、やはり客にとってはいい面が多い。既に書いたように行くためのハードルが下がるし、気に入ったバンドの物販にも手を出しやすくなる。ライブが楽しければお酒も入れたくなる……ドリンクチケットの1杯では足りぬw
で、これだけいいライブを見せてくれる若手バンドを集めてくれているのだから、文句のつけようがない。勿論、好き嫌いはあるだろうけど、チケット1000円では損をしたという方がケチ臭いw
「#1」ということは続けていく企画なのでしょうか。だとしたら、また来たいと思わせる素晴らしいイベントでした。