2015.3.13『assembly』 at 高円寺HIGH

音楽 ライブ

去年、THUMB・SHORT CIRCUIT・CAPTAIN HEDGEHOGの伝説的な企画、『九人の侍』が復活してツアーを行い、今年も1月に横浜のF.A.Dで打ち上げ的な追加公演もあったけど、この『assembly』はその流れの企画でもあったらしい。
面子はRepublic of Animals、BLACK BUCK、Noshowというまさに九人の侍のメンバーの現在の活動バージョンといった様相に、Boobie Trapを加えた4バンドという面子。
会場、少し遅れめに入ったので既にBoobie Trapは最後の曲だった。高円寺HIGHはこの日が初めてだったんだけど、入ってみると距離感の近い作り……というより、収容人数の割にせm

で、そのBoobie Trap。
去年の年末に爆裂FxAxDで見た時、彼らの前にBLACK BUCKがやってたんだけど、(爆裂FxAxDではやるルールだという)初期衝動コピーにSHERBETの『Summer Beach』を持ってきたことに感動したというMCしてたのは彼らだったか。爆裂F.A.Dに来てる若い人はわからないかもしれないけど……という前置きがあったのは、なんだかこう年を感じるモノがあったがw、なんにせよ、そんな彼らがこういう企画を九人の侍メンバーと共演できたのは嬉しかったのではないだろうか。かっこいいバンドなので、最後しか見れなかったのを後悔。

で、2バンドめはRepublic of Animals。
SHORT CIRCUITのドラム、モリヤスさんが中心となって集めたバンドというのは何かで見た。ベースはRUDE BONESのチバマットさん、ギターは元puliのマエケンさん。
不勉強ながら全くの初見でどんなバンドだろうと思ってたら、まさかのインスト。最初はちょっとビックリしたけど、これはかっこいい。九人の侍の渋谷クアトロの公演でモリヤスさんが、自分たちの今のバンドも見て欲しいと言ってたこともよくわかるかっこよさでした。

次はBLACK BUCK。
メンバーは元THUMBのベース岡田さんとギター羽沢さんに、ドラムにBASSUIの渡部さんを迎えた形。
もう何度か見てるけど、BLACK BUCKはある意味、音源を聴くのがバカらしくなるほどライブがかっこいい。少し独特なリズム感のあるアホほど早い曲が、ライブで音源の何倍もかっこよく聴こえてくる。岡田さん、羽沢さん、渡部さんのプレイの迫力を目の当たりにすると否応なく気持ちが高揚する。
勿論、THUMBではない、のだけど、岡田さんと羽沢さんが渡部さんを迎えて、THUMBの、またはSLIME BALLの、その更に先に辿り着いた音楽、なのかなぁなどと考えたりもする。ここがゴールというつもりはバンドの本人たちもないと思うけど、BLACK BUCKのライブの異常なかっこよさは、当時THUMBが好きだった、そしてメロディックハードコアがまだ好きな人は、一度は目にしてもらいたい。本当にめちゃくちゃかっこいいです。

トリはNoshow。
ボーカルがBACK DROP BOMBの白川さん、ギターは元CAPTAIN HEDGEHOGである忍さん、ベースは元SHORT CIRCUITのナオウさん、ドラムは元THUMBの片山さんと、当時のメロコア大好きな現オッサンにはたまらない面子。
白川さんはBACK DROP BOMBは勿論、元MAD CAPSULE MARKET'Sの上田剛士さんのAA=でボーカルも担当。忍さんとナオウさんは共にASPARAGUSで活動中、忍さんはカエラバンドも行いつつ、楽曲提供などもしている。Four Get Me A Notsのアルバムプロデュースなんかもあったか。ただの音楽ファンの自分が知ってるだけでも色々あるし、自分が知らないところでも沢山あるだろう。そんな彼らが集まって行うNoshowの活動は目を見張るモノがあります。
ライブは……個人的に、DESCENDENTSはよく聴いたもののALLを殆ど聴いたことがないので、どれがALLのカバーでどれがオリジナルというのはよくわからないw よくわからないものの、大変かっこいい、ということは言える。ALLのカバーバンドという出発点がベースにあることや、今の彼らの音楽性が加味されて、むっちゃくちゃにかっこいいバンドになってると思います。
Noshowは去年の夏のRed Bull Live on the Roadのファイナル、新木場Studio Coastでのライブを見て以来だったけど、その時よりも断然かっこよかった印象。
その時ぐらいから活動も活発になり、音源も出す……何やらのリリースは既に決まっていて、それとは別にNoshowとしてのアルバム……そういった形のモノも出す……というようなことを言ってたので、そういうこともライブのよさに影響してるのかなとも思う。となると、音源も大変楽しみにしたいところだけど……早く出るといいなぁw

バンドが旧知の仲ということもあってか、イベント全体で非常に和やかでいい雰囲気で、ボッチなりに気持ちのよいイベントでした……そうだな。確かにこの日、俺があの場所で発した言葉は、目当てのバンドを聞かれた時の「Noshowです」と、ドリンクチケットの引換の時の「ジントニックで」だけだったが、そして、いろんなライブで大体そんな感じなんだが、そんなことはどうでもいいんだ。いいイベントで、いいライブが見れた、それが重要なんだ。
俺がライブハウスでボッチな話はともかく、九人の侍を1年に1回はアレかもしんないけど、こういったイベントなら1年に1回ぐらいでやるのはアリなんじゃないかなぁ……というかやってほしい。
当時憧れたあの人たちが今こんなバンドをやっていて、そしてそれがまたかっこいいのを、こういった形で見れるのは単純に嬉しく、楽しい。